基礎から学ぶ合宿免許について
でも、われわれ男性にも同じことが適用されるのを忘れないでください。
私は正義を信じている。
しかし正義と母親なら、私は母親の側につくだろう。
「最近は誰も感謝の気持ちなんて持ちやしない」とある男性が私にいった。
「10年間私の会社で働いていた男がいる。
文字通り、私が拾ってやったんだ。
経験もなにも、まったくなかったんだから。
それでも私は、彼に仕事を与え、一から十まですべて教えてやった。
ライバル会社にいい条件で誘われたから辞めるといい出した。
今がいちばん忙しい時期だというのに。
しょせん、彼にはどうでもいいことなんだ。
10年もいっしょに働いてこれだ。
おまけに私に向かって、『あなたも自分の身の振り方をよく考えたほうがいい』なんていいやがる。
感謝もなし。
忠誠心もなし。
なんにもなしだ。
それが近頃の風潮だよ。
別の機会に、まったく反対の立場の人から似たような意見を聞いた。
「会社なんて冷たいものね」とある女性がいう。
「私は15年も勤めているのよ。
それに、いつでも自分の責任以上のことをしてきたわ。
お金がもらえなくてもすすんで残業をした。
レポートを締め切りまでに仕上げなくちゃならなかったからよ。
でも今は、そんなこと思い出したくもない。
ボスが私を呼んで、今度他社と合併するにあたり人員削減が必要になった、悪いが君は解雇だって、こういうのよ。
つまり、体よく追い出されたってわけね。
誰も感謝なんかしてくれないわ」。
忠誠心がなくなることは、ふつう悲しむべきことだと考えられている。
会社は従業員を大切にしなくなり、何のためらいもなく下層の人間から首を切っていく。
一方従業員のほうは、会社をしゃぶれるだけしゃぶり尽くし、他によい条件の会社が見つかればあっという間に転職していく。
このように会社も従業員も互いに恩義を感じなくなっていることは、職場のモラルの低下のひとつの現れであるとみなされている。
しかし、どうだろうか?この新しい価値観には、よい面もあるのではないだろうか?その前に、まずなぜ忠誠心が大切なのかを考えてみよう。
政治評論家A・Uの「C」という文章に、なかなかもっともらしい答えが書いてあったので、ここに引用してみよう。
「(忠誠心が尊重されるのは)本能や欲望よりも大切な何かがあると、私たちが認識しているからだ。
忠誠心があるから、私たちは、問題から逃げるのではなくそれと向き合うことができるのである」。
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